黄金の羅針盤〈上〉 ライラの冒険

黄金の羅針盤〈上〉 ライラの冒険

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時間が空いたので映画館に行ってみた。
本を読んだばかりだったので、イオレクの雄姿を見てみる事にした。
お客さんは『黒サギ』が多かったけどね。
なるほど〜映画にするとこうなるか。
原作は面白かったです。
この物語では、人間には必ず“ダイモン(守護精霊)”という分身が付いている事になっているのが
大きな特徴だ。
ダイモンは必ず、付く人間の異性の動物や昆虫や爬虫類なのだけど、
人間が子どものうちは、ダイモンはコロコロと変身する事ができる。
でも、大人になると一定の姿に落ち着く。
ダイモンはその人間から2〜3M以上離れて生きる事ができず、
精神的にも肉体的にも同じ痛みを感じるし、助言もしてくれるし、
何でも話せる親友や家族以上の存在。
読んでいると本気でダイモンが欲しくなってくる。
映画ではライラとそのダイモンのパンタライモンの絆の描き方が弱い。
物語は人間とダイモンを“切り離す”という陰謀が中心になる。
それはとても恐ろしい意味を持つのだけれど、映画ではなかなか伝わらないのじゃないかしらん?
イオレクというクマの血みどろの決闘シーンが、子ども向けに配慮されていたのは仕方無いかな。
イオレクは決闘に勝った後、原作では相手の心臓を取り出して食べ、王になった証しの雄叫びをあげるのだよ!
でも、ライラは可愛かったし、コールター夫人役のニコール・キッドマンもイメージ通りでした。
物語はさらに続きます。
次はダイモンがいない現在の世界に来てしまったライラの話らしい。
続きを読みたいな。映画も続編が製作されるのかな?