再読

女の一生モーパッサン
 
本屋さんに行きそびれていたので、本棚を物色して再読。
サラサラ〜と読みました。
前もムカツイタ記憶があったけど、
今回もイライラ〜 でもグイグイ引きこまれました。
フランス自然主義文学の優れた作品と言われています。
実際、高校の時の先生に紹介されて買った記憶があります。
 
これは正確にいうと“ある女の一生”又は
“あるオバカな女の一生
1883年(明治16年)に発表された作品
主人公の父親(男爵)は娘を
「幸福な、善良な、素直な、優しい女に育てたい♪」
という計画のもと、13歳から17歳まで修道院に閉じ込めておいた。
そして17になったら
「純潔なままの娘を返してちょーだい♪」
というわけ。
ほら、もう最初から間違ってるでしょ!一種の責任放棄というか、手抜きでしょ!
言わんこっちゃない。帰って来るなり上辺だけのダメ男に誘惑されてあっさり結婚。
その後は夫の女中や近所の奥さんとのゴタゴタに悩まされ、
そこから目を背ける替わりに盲目的に息子を溺愛し、
これまたダメダメな馬鹿息子の一丁上がり。
ドロドロの昼ドラみたいなストーリーです。
自然を賛美する細かい描写は美しのですが、
ストーリーを追うためにそういう箇所は飛ばし勝ちに読んでしまった。
モーパッサンは長編よりも短編で評価されているらしいので、
細かい風景描写なんかは短編の方が生きるのかな?
難しい事はわかりませんが。
でもここまで極端じゃなくても、細かいところはこの主人公と同じような過ちは誰にでもあるんだろうなぁ。