東京バンドワゴン (集英社文庫)

東京バンドワゴン (集英社文庫)

スイスイと読めました。あったかいお話です。
東京下町の古本屋&カフェが舞台。
これだけでもう画になる。
読んでいる最中にドラマ化された時の配役を想像してしまう。
古本屋の頑固オヤジの勘一は柄本明さんか泉谷しげるさん…
本当は80歳ぐらいじゃなくちゃいけないんだけどね。
長門裕之さんとかが良いかなぁ。
勘一の亡くなった奥さんが語り部となって物語が進むんだけど、
誰が良いかなぁ・・・優しい声のご夫人・・・やっぱり八千草薫さんかな。
その息子で長身金髪で伝説のロッカー我南人(がなと)は草刈正雄さん!
我南人は還暦過ぎて孫もいるんだけどね。
マイク真木さんという意見もあると思うのだけど、
手足が邪魔なぐらい長くなくちゃいけないので、やっぱり草刈さんが◎。
我南人の3人子どものうち1人は愛人の子で青君。これがまた長身美男子。
ドラマとしてはやっぱり青君がキーでしょ!
ジャニーズ?う〜ん・・・長身・・・思い浮かばん。
瑛太君でどーよ?
と、しばらく妄想が楽しめる小説です(^v^)
 
閉鎖病棟 (新潮文庫)

閉鎖病棟 (新潮文庫)

この小説は書店でのPOPに惹かれて手にした。
“心の琴線に触れる小説です”
精神障害などの人達が入院している病棟が舞台。
私には、映画や小説や実際に起きた事件によって、精神の病気の恐ろしさが刷り込まれていた。
勿論恐ろしいのだけど、それは最早偏見の領域まで踏み込んでしまっていた。
この作者は精神科医だ。
肉体の病気に対して精神の病気への理解はとても低くて、
それは罪悪だと感じた。

患者である登場人物に感じた純粋さや優しさを私は失っていないだろうか?
彼らの幸せを願う気持ちでいっぱいになり、物語は終わった。