蛇にピアス (集英社文庫)

蛇にピアス (集英社文庫)

毛色の違う物を続けて読んだので、多少混乱。。。
というか、『蛇にピアス』はインパクトありすぎ。
読み始め、電車の中で多少気持ち悪くなりました(;-_-;)
しかし、天下の芥川賞受賞作品、絶えなければと思いつつ頑張る。
もうもう、どうしてそこまで自己破滅の道まっしぐらなんだろうか?
芥川賞だから純文学の部類なのか、そういう事はよくわからないけれど、
主人公が“世の中を生きていくにはアタシは繊細すぎる”みたいな純文学作品は、
“ケッ!”と思ってしまうのだけど、
この主人公はそういうの一色って感じでもなく、ひたすら破滅へと向かう。
村上龍さんの解説を読んで一応納得をしたものの・・・やっぱり重たい。
 
宮部みゆき作品を読むのは『模倣犯』に続き2作目かな?
人気あるなぁ。凄いなぁ。
面白かったのだけど、主人公の男の刑事さんの目線が時々“女目線”なのが気になった。
中年のデカさんはそういうところ気付く?という違和感。あ、辛口。
でもリアリティって気になる。
逆に男性作家が女性を主人公に書いた小説を読むと
“そんな女いないって!”と冷める事がある。
この人、女をわかってないなぁ・・・と。
とても読書家と言える数は読んでいないけれど、
男性作家の作品を読むと、女の描き方が気になる。
川端康成は“この人、女??”っていうぐらい、
完璧に女性の内面を描いている感じを受けて、逆に怖くなった。
もしこの人と対面したら、何でも見透かされそう・・・って。
やっぱりノーベル賞は凄いのかな?