まとめて覚書

[本]

朗読者 (新潮文庫)

朗読者 (新潮文庫)

 
考えるところが沢山あって、読後、無言になってしまった。
年の差恋愛 恋人の過去 戦争犯罪人 彼女のプライド
映画化が決まっているそうだ。
「朗読者」というタイトルの意味がわかった時、
痛ましさで締め付けられる。
ドイツでは学校教材としても使われている他、
世界各国で読まれて、内容について討論されているそうだ。
ドイツでは戦後、60年代にドイツ人による自国の戦犯の裁判が行われていた。
日本は・・・
焦土と化した日本では復興と急速な民主化の中、戦争へと突き進んだあの時代の反省が
きちんとされたのだろうか・・・
日本では安保で揺れていた60年代、
ドイツでは若者達が、ナチに迎合した親世代を激しく糾弾する学生運動が盛んだった。
ドイツ人というだけで、他国へ行っても白い目で見られていたという。
映画「The Reader」では、どう描かれるのだろう?
 
光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

蒲公英草紙 常野物語 (集英社文庫)

蒲公英草紙 常野物語 (集英社文庫)

不思議な力を持つ常野一族の話。
「光の帝国」は、それぞれの話が並べられて、俯瞰で見ると1枚の画がうっすらと見えてくる。
そして続編(本編?)の「蒲公英草紙」は、
思い出話として語られる1つのストーリー。
未来を感じる力があったら・・・
きっとずるく使ってしまうに違いないだろうなぁ。
清く生きるという事は、大変な努力がいるもの。
 
西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

今週末から?映画公開。
イジメから不登校になった女の子が、おばあちゃん(西の魔女)の元で暮らし始めます。
沢山のハーブが植えられた庭、季節の草花、木の香り・・・
映画の為に清里に造られた家と庭が公開されているそうだ。
行ってみたいなぁ・・・住んでみたい。
穏やかな心を取り戻すにはどうしたら良いのか?
イジメのあった学校に戻るか?転校して単身赴任の父の元で家族一緒に暮らすか?
おばあちゃんのアドバイスが身にしみました。
アスファルトばかりの街でコンクリートの箱の中で暮らしてはいるけれど、
頑張れば西の魔女の暮らし方がきっとできるはず!と思いました。