半分終わり

2008年あと半分。
前を向いてVERBして行きましょうヽ(^0^)  
[本]

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

ちょっと覚悟を決めて京極ワールドに入った。
読む順序を守った方が楽しめるとの指南を受けて、この作品から。
あらら・・・
理屈っぽいぞ。京極堂(;-_-;)
こんな人が身近にいたら、友達になる事は遠慮する。
でもクセさえ飲み込めば頭が良いから頼りになるかな。
で、結局何が言いたいワケ?とか
アタシを小学生だと思って話してくれる?とか言っちゃいそうだけど。
謎解きが加速する後半はグイグイ引きこまれた。
“ワールド”と呼ばれる所以が頷ける独特な世界観のあるミステリーだった。
ただね・・・異常出産というとてもデリケートな事を、
ミステリーに絡めて描く事への抵抗を感じた。
そこはどうなんだろう?
悲しみは伝わる。
でもどうなんだろう・・・
そこを書く事に倫理的に迷いは無かったのかな。
 
ジャンパー 下 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-6)

ジャンパー 下 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-6)

これを読み始めた日本人は、まず間違いなく
“どこでもドア〜!”を思い出すだろう。
父親から虐待を受けている時に、気が付いたら図書館へとジャンプしていたのが始まり。
そこから彼のテレポーターとしての物語が始まる。
父の元から逃げた彼は、IDや社会保証番号を持たない。
けどそれでは法治国家では暮らしていく事が出来ない。
部屋を借りたり、働いたり、銀行口座を持つ事も不可能なのだから。
苦肉の策で銀行の金庫から100万ドルを強奪。
これ、絶対卑怯なのだけど、お金を湯水の様に使うって、やっぱり快感・笑
その後は母を殺したテロリストとの対決という話へと変わっていく。
憎悪と復讐と恋人へのカミングアウト、国家機関との対決、そして父親との葛藤の中で、
精神的に大きく成長していく。
もしこんな不思議な力を持っていたら、悪人に鉄槌をくだす事が出来る。
でも、一歩間違えばデスノートのライト君になってしまう。
そうはならなかった事が爽やかだったなぁ〜