♪歩いても〜歩いても〜

あ、そこからとったの!という題名の「歩いても歩いても」。

 
とてもとても良い映画でした。
感動巨編!とかいうのではなく、こんなやり方で人の心に残る作品を残せるって凄いです。
何せただの1泊2日の里帰りの話なのだから。
劇場内ではクスクス笑いが沢山起きていた。
“他人の家”の家族の様子を覗き見している様な感じ。
ウチもあるあるこういう事!
ウチにもいるいるこういう人!
の連続。
あ〜あ、人生は何てこと無い日常の積み重ねで過ぎて行く。
変わり映えしない日々は、気付かないうちに結構な時間の積み重ねとなり、
久々に帰った実家のお風呂場には手摺りがつけられ、
タイルは剥がれ落ち、庭の木は大きく育っている。
日々の事に流されてしまって、
小さな約束を果たせずに終わってしまう。
それじゃダメなんじゃない?
それでいいんじゃない?
そんなもんじゃない?
大事な事を忘れてない?
・・・いったいどれ・・・?
多分、見た人はみんな、自分の家族の事を考えながら映画館を出る事になるんだろうなぁ・・・