小袖展

サントリー美術館で貴重な「小袖」の展示が見られるとのことで行って来た。
江戸の物が中心で、桃山時代の物もあった。
江戸前期の物でも、織りや染め、刺繍の技術はもう確立されていて、
現代の物とまったく変わらない。
これだけ華やかだったら、度々倹約令が出るのも頷けるね〜なんて言いながら進む。
面白かったのは、
ため息が出る様な絞りと刺繍の衣装が衣桁に掛けられているのに、
その前に展示されていた雛形…今で言うファッション雑誌が
モノクロの手書きで、勿論和綴じであったこと。
これでも「こんなの欲しいわ〜」と、女達はワクワクしながら見ていた。
印刷の技術が目覚しく進んで、写真で実物と同じ形で洋服が見られる様になったのって、
第二次大戦後かな?
何だか不思議だった。