冬になった

きっと昨日から冬だ。かな?
ヨシケンの「今年の冬」は名曲だ。
LIVEでこの曲の前に「冬は女の子がより綺麗に見えます」と言ってた。
という彼が証券会社のCMに登場!
「大事な物は金なんかじゃないだろー!ココ(胸を押さえて)にあるだろー!」
とのMCの後、
「俺、綺麗事言いました」と字幕が出る。爆笑。
やるなぁ〜!綺麗事を真っ直ぐに叫んで行くのって大好きだ。
インディーズで10年やって来た彼の言葉だもの。
薄っぺらであるはずがない。
生のストリングスも本当に良かった。
また路上にも見に行かなきゃ。
 
[本]の覚書

許されざる者 上

許されざる者 上

「ほんとうの悲しみは底深いもので、表には現れない。
 底深いものは、人を強くする。」
そんな強さを持った人間を、低俗な人間の行いなどでは傷付ける事はできない。
時代は日露戦争前後、主人公は医者の槙(ドクトル)、
美しい姪の千春、甥の勉・・・
戦争へと向かう時代の動き、恋バナ、戦場の悲惨さ、妬みや画策などテンコ盛りの内容だけれど、
とっ散らかる事なく、グイグイ読ませてくれた。
従軍している医師の森鴎外や記者の田山花袋、登場する。
ドクトルのモデルは実在の人?
調べてみよう…
  
『消えた娘』クレイ・レイノルズ 新潮文庫
浮気者の夫の許から17歳の美しい娘を連れて出て行く母親。
その途中、娘のコーラは5セントを握り締めてアイスクリームを買いにドラッグストアに入ったきり
行方がわからなくなる。
気が違った様に娘を探す母親。
ところがこれはミステリーではなかった。
娘の行方は後に解明されるのだけれど、
これはひたすら娘を待ち続ける話。
それも、ドラッグストアの前のベンチで!!
夜も昼も季節も関係なく、ひたすら待つのだ。
何年も…ずっと。
待って待って、そのうち、何を待っているのかもわからなくなるぐらいの月日を
過ごす。
すると人間はどんな感情を持つのか?
作者の出した答えは感謝の言葉だった。スゴイ。