[本]

グロテスク

グロテスク

グイグイ系のドロドロだ〜!血みどろではない。
あの『OUT』の作者だからなぁ。
格差とか妬みとかに囚われると人はこんな風に落ちていく…こともあるのか?
主な登場人物の女4人のうち3人が売春婦に身を落とし、
うち2人は殺される。残りの1人はカルト教団に入信して犯罪行為に加担する。
教団の事件といえばアノ事件が思い浮かぶが、それが下敷きになっている。
有名大学出の人が何故あの教団に惹かれたのか?
その答えが少し理解出来た。
殺された女のうち1人はアノ「東電OL殺人事件」がモデルだ。
有名企業の役職についている女が、何故売春婦になったのか?
実際の事件の場合はどうかわからないけれど、
その狂気の様はまさにグロテスク。
すべては高校時代に芽吹いていた。そこが怖い。
せっかくの人生なのに勿体無いなぁ。
アノ子がキライ!アノ子がキライ!…などとズーッと頭から離れないと、
気が付かないうちにおかしな方向へと思考が飛躍していくのかな?