2005-07-09から1日間の記事一覧

並行読み その3

『耳を切り取った男』 小林英樹 NHK出版5月にゴッホ展に行って以来、ゴッホが気になっていました。“どうして耳を切り取ったのか?”「謎は全て解けた!」と、コナン君の様にすっきりしたかった。小説と研究論文が混ざった読み物でした。舞台はゴッホが理…

並行読み その2

『黒い裾』幸田 文 新潮文庫「勲章」「姦声」他6編幸田 文の文章が好き。斜め読みできないし、したくない。丁寧に読んでは感心してしまう。大作家に対して“感心する”っていうのも何様?って感じですが、その時の心情を何かに例えて表現するのが特徴的で、“…

並行読み その1

『ミタカくんと私』 銀色夏生 新潮文庫 銀色夏生は、随分昔に書店で詩集が平積みになっていたのを手にとってパラパラ見たことがありました。その時目にした詩は、アタシには甘すぎた。あまりにも。そして名前から即座に“男性”だと思い込んでしまっていた。名…