シェアハウスの話

[本]

桜ハウス

桜ハウス

以前、4人部屋の寮に2年間住まわせてもらった経験がある。
4人だからね・・・机とベッドが4つ。
朝7時。誰彼となく「朝ご飯行く人!」の声。
「今日、パンだっけ?」「どうしよっかな〜眠い」
「アタシ1限あるから行こーっと!」「じゃ、付き合う」
「ごめん。パス。」「じゃ、菓子パン持って来るね」「ありがと〜」
夜は4人どころかいつも誰かしら遊びに来ていたから、部屋は大賑わいだった。
試験期間中はみんなで勉強。終わったら打ち上げ。
だから〜自分の部屋に帰って寝れ!とか、よく言ってた。
掃除や洗い物、お茶用のポット取り、お土産やおやつの差し入れなんかが、
特に決め事も無く、さりげない気遣いでされていたのが、
うまくいってた秘訣だったと思う。
加えて、細かい事は気にしないこと。これが大事。
 
この前終わったドラマの「ラストフレンズ」はシェアハウスが舞台だった。
ちょっと憧れるけど、実際に住んでるって話は聞いたことがない。
アメリカの学生なんかではよくあるみたいだけれど、寮とシェアハウスでは違うんだろうな。
この前、仕事場の近くに中古マンションが売りに出ていた。
「アタシが買うから、みんなで使っていいよ」
「全員合鍵持ってるの?」
「着物持ち込んじゃお〜っと」
「みんなで着替えて、それじゃ行って来ますって・・・なんか置屋っぽい」
「アハハ!元締め誰?」
「そりゃ〜○○さんでしょ!」
「さ、気張って稼いでおいでって?」
「アタシ、お茶ひいてたい」
「何言ってんの、売れっ子でしょ!」
「きっと誰かしらご飯作ってるよね」
「それいい!」
「千葉に帰らなくなりそう」
想像しただけで、これだけ盛り上がる。
 
4人の女が一緒に住む「桜ハウス」。
友達同士ではなくて、面接して住人を募集したので、年齢も仕事もバラバラ。
最後の章「流れて来た男」は、
初老のダンディな男性が桜ハウスに同居し始め、
家事をしてくれ、それぞれの相談にものってくれるという話。
シェアハウスにうまくなじめる人ばっかりだったら、
妙な犯罪者って減るかも!
「ラストフレンズ」のソウスケ君も、引っ越して来れば良かったのに。。。
ま、それが出来る子だったら、あんな風にはならなかったわね。